消化器内科
逆流性食道炎や胃・十二指腸潰瘍、感染性胃腸炎、虫垂炎等の急性期の炎症性疾患では初診時の検査、加療が非常に重要ですし、変化する症状に対応する必要があります。
長年、消化器外科医として多くの消化管疾患の診療に関わってきたものとしましては、まずはこのような疾患を見逃さず、いろいろな疾患の可能性を考えて細心の注意を払う必要があると考えます。このため受診時に院内での迅速血液検査やレントゲン検査、腹部超音波検査を行って可能な限り正確な診断と加療ができるようこころがけております。
当院では腹痛、便秘症など、下記の疾患を中心に診療を行っています。
逆流性食道炎
胸やけ、胃痛、のどの違和感などの症状が出現します。食生活やストレス、肥満などが原因となることが多く、近年、特に増加しています。
胃腸炎
胃痛や吐き気、嘔吐、下痢などの胃腸症状を伴います。特に感染性胃腸炎と呼ばれるものが多く、その中でも細菌やウイルス性のものが多くみられます。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
腹痛(特に上腹部痛)が主な症状です。特に空腹時に痛み、食事摂取で痛みが改善する場合は疑ってかかる必要があります。ヘリコバクター・ピロリ感染やストレス、痛み止めの薬の内服連用、喫煙などが主な原因となります。
ヘリコバクター・ピロリ胃炎(除菌療法)
慢性的な胃痛、胃の不快感の原因となります。
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ菌)は1983年に発見されました。長さ2.5~4.0μmほどのらせん型の細菌です。
脂肪肝・肝機能障害
健康診断で肝数値の上昇を指摘されて気づかれることが多いです。
無症状ですが、脂肪肝の程度が激しくなると肝数値が著しく上昇し、肝炎から肝硬変へと進行、全身倦怠感などの原因となることがあります。
胆石症
腹痛、特に右肋骨下痛で気づかれることが多いですが、食後の胃痛(特に天ぷらなどの油ものを食べた後)、胃不快感などの原因となっていることもあります。特に症状もなく、偶然腹部超音波検査やレントゲン検査でみつかることもあります。
便秘症
排便回数が少ない状態ですが、腹痛、胃痛、胃不快感、吐き気、食欲不振や切れ痔などの原因となっていることがあり、注意が必要です。
過敏性腸症候群
近年注目の疾患です。下腹部痛、下痢・便秘などの排便異常、腹部膨満感が出現し、周期的に症状が繰り返されることが多いです。